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2018年5月7日月曜日

根津美術館「光琳と乾山」3


しかし、もうちょっと鑑賞を深化させてみたいとお望みの方は、いまや乾山と始興のコラボレーション作品と確定された「銹絵蘭図角皿」に目を留めて、野口さんの簡にして要を得たキャプションを読んでいただきたいのです。

ちょうどこの日、野口さんとスペシャルトークを行なう予定の学習院大学・荒川正明さんと、会場入り口でお会いしました。拙文集にも収めた「乾山と光琳――兄弟逆転試論――」がとても示唆的だったとヨイショされたので、そのオチとして最後の4句のみを引用した黄山谷の七言詩「演雅」を、戯訳でここに全部掲げておくことにしましょう。

これをオチに使ったのは、光琳・乾山合作の名品に「銹絵黄山谷観鴎図角皿」(東京国立博物館蔵)があって、この主題も弟の乾山が兄の光琳に教えてやったものだろうと、愚考したからです。

今回は『中国詩人選集』第2集によりましたが、この編者も尊敬する荒井健さんです。荒井さんによると、「演雅」は黄山谷の自然に対する態度をうかがうべき、最適の作品だそうです。なお、最後の「狎鴎」が「白鴎」となっているバージョンもあって、拙文ではこちらを使いました。この方が直前の「碧於天」とよく呼応するように思われたためですが、ここでは『中国詩人選集』にしたがうことにしました。

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