2018年5月6日日曜日

台湾国家図書館85周年記念国際シンポジウム3


最近では、有名な文学者にして古典文学研究家であった施蟄存旧蔵の金石碑拓本帖をコレクションに加え、これをみずから編集して『施蟄存北窗碑帖選萃』として出版されました。僕も一冊プレゼントされたので、このごろ一杯やりながらページを繰ります。内容はよく分からないまでも、古代中国の豊饒なる漢字世界が眼前に広がり、時空を超えて僕を北魏や隋唐に連れていってくれるのです。

20日は故宮博物院の見学にあてられました。僕がはじめてお邪魔したのは1970年、それから半世紀近くが経ってしまいました。その間、飛躍的に入館者が増えたことは目の当たりにしていましたが、今回、しばらくぶりで訪ねると、動画を含め、積極的にデジタルイメージを取り入れている点に、これからの美術館が進むべき一つの道を感じたことでした。

絵画室は「偽好物」と題して、コピーでは色彩効果が強められる傾向があることを指摘する意欲的展示となっていました。これには畏友・板倉聖哲さんが協力していることも、特記しておきましょう。21日は宜蘭にある国立伝統芸術センターへのバス旅行――潘さんをはじめとする台湾の方々の温かいおもてなしに、いくら感謝を捧げても捧げ足りない思いでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

金子啓明『古代一木彫像の謎』6

本来タケも東南アジアの原産で、それが中国にもたらされたものと考えられています。タケのことを英語で「バンブー」といいますが、これはタケを祭祀などで燃やす習慣のあった東南アジアで、その破裂音を聞いた欧米人が、これをその名称に用いたものであると、どこかで読んだ記憶があります。 ...