2018年5月8日火曜日

台北当代芸術館「晃影 スティーブ・マッカリー」展


台北当代芸術館「晃影 スティーブ・マッカリー」展

 台湾国家図書館85周年記念国際シンポジウムは21日で終り、翌22日は飛行機の出発まで時間があったので、これまた潘さんに泊めてもらった豪華ホテルのリージェントからブラブラ歩いて、台北当代芸術館へ出かけてみました。日本統治時代に建てられたレンガ造りの小学校を改造した、とてもおしゃれな美術館です。

着いてみると、「スティーブ・マッカリー写真展」をやっているではありませんか。看板には大きく、「史帝夫・麦柯里」と書いてあったので、はじめはまったく分かりませんでしたが……。かの『ナショナル・ジオグラフィック』の表紙ナンバーワンに選ばれたという「アフガンの少女」で有名な写真家です。直接『ナショナル・ジオグラフィック』に触れたわけじゃありませんが、何であれ、一度見たら絶対忘れられない写真ですね。

2014年早春、横浜の三渓園でその写真展が開かれたことがあります。案内をいただいたので見に行こうと思いましたが、京都美術工芸大学へつとめる直前で、バタバタしているうちに終わっちゃいました。それが偶然にも、台北で見られたんです(!?)

マッカリーは広い意味でドキュメンタリー写真家だと思いますが、作品に美を求める志向が強く、絵画における構想画に近い感覚があるように感じられて、とても興味を掻き立てられたことでした。



0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...