毎日暑いですね!! 一昨日6月21日(土)は夏至でした。そこでマイ漢詩戯訳帖から、趙秉文ちょうへいぶんの七言絶句「夏至」を紹介することにしましょう。趙秉文は、北宋を滅ぼして華北を支配した金の詩人です。続いて6月ゆかりの漢詩を、日中取り混ぜて数首、これまたマイ漢詩戯訳帖から……。
金・趙秉文「夏至」
翰林院で眠りから 覚めるとしきりに茶がほしく
摘みたての葉を銅臼で 挽いて一服……別院で
日は南中し階段に 映りしスダレの影 消えて
つがいの蝶が楽しげに 戯れるのは立葵たちあおい
このように絵金は、フラクタルや鏡像関係を対角線構図と異時同図法のなかへたくみに埋め込み、堅固な構図を構築しているのです。画面が一見錯乱状態にあっても、鑑賞者が錯乱状態に陥らないのは、このような構成構図の卓抜かつ緻密な組み立てによるところが多いように思われます。 だからとい...
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