東京国立博物館「旧嵯峨御所大覚寺――百花繚乱 御所ゆかりの絵画――」<3月16日まで>
約1200年前、都が平安京に移って間もない頃、嵯峨天皇(786~842)の離宮として建てられた嵯峨院が大覚寺のはじまりです。空海のよき理解者でもあった嵯峨天皇は、旱魃や疫病の大流行に際し、空海の勧めに従い般若心経を書写し、五大明王を信仰しはじめました。
貞観18年(876)には皇女正子内親王の願いにより寺院に改められ、大覚寺が創建されます。その後、鎌倉時代後期にこの地で院政が敷かれたことから大覚寺統(後の南朝)と呼ばれる皇統が興り、南北朝時代には一時衰退しましたが、安土桃山~江戸時代には御所の一部が移築され、現在の境内が整えられました。
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