もちろん雅文化であるクラシック音楽に、造詣が深かったことは言うまでもありません。ハープ奏者として活躍している摩寿(数)意英子さんは、高階先生と何度も一緒にお仕事をされたそうです。
その摩寿意さんが、先日僕の「追悼 高階秀爾先生」に、先生が音楽にも大変お詳しいことに驚き、尊敬の念を強くしたというコメントを寄せてくれたんです。この「音楽」とは、もちろんクラシック音楽のことにちがいありません。ハープ奏者の摩寿意さんがいう音楽とは、歌謡曲じゃ~ないと思います( ´艸`)
摩寿意さんのご尊父は、イタリアルネッサンス絵画研究の大家であった善郎先生です。高階先生はその授業を受けられたそうですが、僕も善郎先生の講義を拝聴してレポートを提出した――はずです。したがって高階先生と僕は、善郎先生の兄弟弟子ということになります。杜甫の「狂歌行」に「賢者是兄愚者弟」とあるそうですが、まさしく絵に描いたみたいですね😭
20年以上前になりますでしょうか、丸の内の赤レンガ内での高階先生のご講演会が催され、演奏家は他にもいらっしゃいましたが私は、ロココ時代のハープの曲を一曲演奏したことがありました。
返信削除先生は開演間際に駆けつけられて「何を演奏するの?」と私に問われ「デュセックDusík(Dussek)のソナタです。」とお答えしますと、本番で先生は咄嗟に「デュセックはね、淑女たちが彼の美しい横顔を愛でることができるように、舞台上にピアノを横向きに置いた最初のピアニストだった。」とお話になるのです。びっくり致しました。
館長を勤めていらした大原美術館でも何度か、演奏させて頂きました。「古代エジプトの響き」レクチャーコンサートでは復元されたエジプトのアングルハープを。
モネなど印象派の絵画の前ではグランドハープでドビュッシーなど当時の曲も弾きました。
私の上野でのリサイタル「印象派」ではミニ講演もしてくださったことがあります。
今思いますと、本当に勿体無い思い出ばかりです🙏💜
上記のコメントは摩数意 英子です。失礼致しました。
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