いま流行の上品な薄味の対極にあるような、濃厚な色と味の関東風、いや「呑喜」風おでん――知っていれば閉店前にもう一度味わっておくべきでした。とくに大好きなダシをタップリと含んだガンモドキを……。
真面目なサントリー美術館の「儒教のかたち こころの鑑」展にあまりふさわしくない話になってしまいましたが、江戸時代だって『論語』は揶揄や笑いのネタに使われました。江戸川柳では……
足音がすると論語の下へ入れ
浜田義一郎先生は「町家の子弟も教養のために習う論語を、机に向って勉強しているようだが、じつは開いているだけで、もっと面白いよからぬ本を見ている。そして、足音がするとサッと論語の下へかくす。感心によく勉強していると親を喜ばせる風景である」と解説していらっしゃいますが、スマホのない江戸時代の子どもたちは苦労していたんです(笑)
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