2023年11月25日土曜日

出光美術館「青磁」11

 「少年行」の李白とくれば、やはり同じく「少年行」のある王維にも登場してもらわなければ物足りません。これまたゼッピン、両詩をチョット味わうだけで、盛唐長安の華麗と殷賑が髣髴としてきます。

  新豊できの旨酒うまざけは 一升一万元もする

  首都・長安はあふれてる 年少プレーボーイたち

  街で出会って意気投合 「盛り上がろうぜ 美酒 酌んで!!

  豪華な酒楼の門前の 枝垂しだれ柳につなぐ馬

 

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皇居三の丸尚蔵館「近世の御所を飾った品々」5

もちろん、中世に入れば山上憶良の歌は忘れ去られ、画家や鑑賞者に意識されることなく、記憶の残滓が脳内のどこかに沈殿しているに過ぎなくなっていたことでしょう。 しかし、憶良の歌のDNAだけは伝えられていたように思われてなりません。例えば 俵屋宗達の傑作「松島図屏風」(フリーア美術館蔵...