2023年8月5日土曜日

日経「こころの玉手箱」7

 

 最終回は「中国・敦煌の『木の櫛』 旅の縁 蓬髪にぴったり」でした。これは今『國華』主幹をつとめている佐野みどりさんの敦煌みやげです。ことの発端は20059月はじめ、辻惟雄さんの古稀を記念し、教え子やファンが辻さんをお神輿にして敦煌・龍門・鞏県を訪ねた古跡巡りにありました。櫛との関係は日経新聞をご覧いただくとして、実に楽しい旅行でした。

とくに強く印象に残っているのは、有賀祥隆さんとずっとツインに泊まって、夕食のあと、日本仏教美術についてたくさん教えてもらい、また質問に答えてもらったことでした。有賀さんは必ず朝シャワーを浴びるので、そのあと朝食までの間も貴重な時間でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

室町のネコ絵7

  原派 2 代目・原在明の「猫に蝶図」(静嘉堂文庫美術館蔵)をこれまた『國華』に紹介し、それをこのブログにアップしたとき書いたように、猫も蝶も中国語の音通で長寿延命を意味するので、よくセットで描かれました。一方、牡丹に猫を添える取り合せも「正午牡丹」と呼ばれる重要な画題となって...