遠寺晩鐘<煙寺晩鐘>(王士熙「高房山画」)
重なる呉の山 幾重にも 団子だんごを高く積んだよう
朝早くっからから旅人が 瀟洒な筆で描いてる
真珠 百両 払っても 買えないほどに素晴らしい!!
峰の向こうに果てしなく 輝く波が漫々と……
大雅は承句に一字脱字をやらかしていましたが、それは「洒」であることも「中華詩詞網」で分かりました。つまり「有客晨興洒灑毫」となるんです。
その山水はいわゆる辺角の景という構図になっています。画面の左上から右下に対角線を一本引いて、その左下に近景を描き、右上の余白に遠景を添えて遠近感を視覚化させています。 このような辺角の景は、中国・南宋時代の画院画家である馬遠や夏珪が好んで用いた構図法でした。ですから馬の...
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