唐三彩は仏教と密接に関わっていた可能性が指摘されており、これは仏教を重んじた武則天によるその擁立と三彩の流行が、時を同じくしていることからも 明らかかと思われます。従って、初唐、高宗の治世下で武照(武則天)が皇后となった 655 年を仏教及び唐三彩隆盛の起点とみることが可能ではないでしょうか。本展には、そういった初唐後半のものと推定される作品に加え、北朝から隋、そして初唐前半に至るまでの作品も出展されております。これにより北斉から盛唐に至る三彩及び鉛釉の推移を把握する一助になればと思っております。
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