2022年11月4日金曜日

繭山龍泉堂「唐三彩」6

 

北斉から隋にかけての鉛釉の流行を基盤として、初唐、そして盛唐期に全盛期を迎えるととなる三彩は、北朝文化の終着点とも云えます。白という色を尊ん北朝の人々は、隋おいて白磁を完成させ、隋から初唐にかけての白磁隆盛を生み出します。その裏側で鉛釉陶器も漢以来の興隆をみせることとなります。一般に三彩は武則天の治世より盛んになったと云われてますが、斉の時点で完成しているとも云え、そこから盛、武周の最盛期までには、百年以上の時が横たわっております。


0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...