2025年6月20日金曜日

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

 

前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシャル・マクルーハンが『メディア論』の中でメディアの中のメディアに当たるとしている」とありますから、孫引きにも使えます() 

以前、ニコル・ルマニエル・クーリッジさんがキューレーションを行なって話題を集めた大英博物館の「マンガ展」をアップしましたが、この辞典に「漫画/マンガ」という項目があることは言うまでもありません。しかも「マンガ家」など、「マンガ」から始まる項目が11も続いているんです。


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