唐・白楽天「卯時の酒」(続)
しかし醒めると我が思い ちぢに乱れて処しがたし
出世や左遷に憂喜して ビクビクしながら二十年
去年 宮廷職を辞し 今年は辞めた地方官
泉に帰る魚うおや殻 脱ぐ蝉のごと去っていこう
是と非を分けず成り行きで 行くも止まるも思うまま
青雲……なんてナンセンス!! 浩然の気を胸中に……
胸に手をあて独りごつ 誰も分からぬ独り言
今日まで生きた五十年 こんな安らぎ初めてだ!!
加えてこの杯はい満たす酒 いつでもあるんだ目の前に
この新館開館記念展の第 3 期に当たるのが、 3 月 12 日から始まった「近世の御所を飾った品々」です。カタログに載る「ごあいさつ」の一部を、最初に掲げたというわけです。去年から新生「皇居三の丸尚蔵館」をお訪ねしようと思いながら、ついに今日まできてしまいました。 実を...
0 件のコメント:
コメントを投稿