2021年1月12日火曜日

渡辺南岳筆「玄宗楊貴妃一笛双弄図」1

 我が静嘉堂文庫美術館には、円山派の画家で応挙門10哲の一人である渡辺南岳の傑作「玄宗楊貴妃一笛双弄図」があります。これを「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」展に出陳することにしましたが、もちろんマイおしゃべりトーク「美人画もあり静嘉堂 饒舌館長ベストテン」にも選び、正月休み中お屠蘇を飲みながら準備を進めていました。

しかしふたたび緊急事態宣言が出されたため、すべてのイベントは中止することになってしまいました。しばらくぶりでしゃべりにしゃべって、ストレスを発散させたかったのですが残念無念!!

ところでこの作品には、亀田鵬斎による七言律詩の漢詩賛があるので、毎度お馴染みの戯訳を作って配布資料に加えました。これを担当学芸員の吉田恵理さんがいたく気に入ってくれて、急遽キャプションに加えるとともに、ツイッターで喧伝してくれました。

  

0 件のコメント:

コメントを投稿

サントリー美術館「絵金」6

 絵金ブームの発火点となった、昭和 45 年( 1970 )西武百貨店池袋店で開催された絵金展は見逃していますが、翌年渋谷の東急百貨店本展で開かれた「幕末土佐に生きた 異端 の絵師 絵金展」は見て、菱川師宣と鳥居清信に始まった歌舞伎絵が、ついにここまで来たのかと思いつつ、チョッと...