風に吹かれたヨモギの穂 道に散ってるお正月
霞にかすむ美しき 花は野中の寺の庭
昨日は飲んで酣酔し 今日も今日とてまた痛飲
元宵節のともし火の 点灯・卸灯は同じこと
僧を迎えて苦労して 作る詩の韻むずかしく……
温かい部屋よい香り 妓女と一緒に香を焚く
「チョット訊くけど我が社中 結ばれている同朋よ!!
すべて可なりと思ってる 俺の嗜好と同じかな?」
此の梅歌といえるは、其のむかしは北の方(吉原)にて何やの誰といいしさる■の女郎なりしが、少し訳ありて、此の里へ来りし也。彼の廓<くるわ>に有りし時分より、此の客と色事にて、たがいにあだしのの露とともに消えて、未来で添おうの何のかのという仲とはなりにけり。一体器量もよくたおや...
0 件のコメント:
コメントを投稿