2021年1月4日月曜日

謹賀新年2021 4

 今年は『蕪村横物三部作試論』に続いて、「蕪村唐寅試論」なる独断と偏見を『國華』に寄稿しようと思い、『唐寅集』(『中国古典文学叢書』上海古籍出版社)を読み始めました。唐寅は蕪村が尊敬していたと思われる明代中期の画家にして詩人です。去年、石守謙さんの『國華』論文から、唐寅の画賛詩を紹介したように……。

明代のすぐれた詩人とはいえ、唐寅の詩なんて、吉川幸次郎先生の『中国詩人選集』第二集<元明詩概説>に載る七言絶句一首しか知りませんでしたが、『唐寅集』に「新春の作」なる七言律詩が載っていました。唐詩とちがってゴチャゴチャしており、何を言っているのかよく分からないのですが、ともかくも戯訳をつけてみました。しかしこんなもんでいいのかな()

 

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根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...