今年は『蕪村横物三部作試論』に続いて、「蕪村唐寅試論」なる独断と偏見を『國華』に寄稿しようと思い、『唐寅集』(『中国古典文学叢書』上海古籍出版社)を読み始めました。唐寅は蕪村が尊敬していたと思われる明代中期の画家にして詩人です。去年、石守謙さんの『國華』論文から、唐寅の画賛詩を紹介したように……。
明代のすぐれた詩人とはいえ、唐寅の詩なんて、吉川幸次郎先生の『中国詩人選集』第二集<元明詩概説>に載る七言絶句一首しか知りませんでしたが、『唐寅集』に「新春の作」なる七言律詩が載っていました。唐詩とちがってゴチャゴチャしており、何を言っているのかよく分からないのですが、ともかくも戯訳をつけてみました。しかしこんなもんでいいのかな(笑)
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