2021年1月6日水曜日

謹賀新年2021 6

 

 お正月にちなんで、唐寅が詠んだお酒の詩「酒を進める歌」も紹介せずにはいられません。唐寅も中国のよき伝統を受け継ぐ酒仙だったようですね。いや、酒仙だったからこそ、中国のよき伝統を受け継いでいたことになるんです()

俺は毎日黄金の このサカズキが手放せず

  どうぞ君たち聴いてくれ 酒をすすめるこの歌を

  若い時こそ人生を 楽しむべきだ!! 人間は

  ものさみしくも年老いて この空虚さをいかんせん

  つやつやした顔 色あせて ふたたびもとに戻りゃせぬ

  白髪頭[しらがあたま]で飲んだとて 心に穴が開いたよう

  昨日も今日の朝さえも 過ぎてしまえば夢の夢

  満開の春 秋の月 どうして待ってくれようか?

0 件のコメント:

コメントを投稿

すみだ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」10

   此の梅歌といえるは、其のむかしは北の方(吉原)にて何やの誰といいしさる■の女郎なりしが、少し訳ありて、此の里へ来りし也。彼の廓<くるわ>に有りし時分より、此の客と色事にて、たがいにあだしのの露とともに消えて、未来で添おうの何のかのという仲とはなりにけり。一体器量もよくたおや...