2020年11月17日火曜日

『國華』1500号❣❣❣3

 

世界でもっとも長命の美術雑誌が我が国にあるということは、日本が美の国であることの証明です。美術のまほろばであることの証しです。人文科学はもとより、社会科学でも、自然科学でも、世界最長の雑誌は必ず欧米にあると聞いたことがあります。それが美術だけは、我が日本に存在するんです。

これは美術を愛して止まない国民、日本東洋美術を慈しむ世界の人々が、明治以来『國華』を支えてくれたからにほかなりません。そのような人々の期待に応えて、岡倉天心以来、編集に携わってきた先輩たちが大変な努力を傾けてきたことも、ぜひ書き加えておきたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

太田記念美術館「鰭崎英朋」6

  鰭崎英朋 は明治後期から昭和にかけて活躍した絵師です。浮世絵師・月岡芳年の門人である右田年英に入門し、明治 35 年 (1902) から文芸雑誌や小説の単行本の口絵の制作に取り組み始めました。明治末から大正にかけて文学界を彩った英明の妖艶な美人画は、広く大衆の心をつかんで大い...