『月刊酒文化』という雑誌の2004年12月号に載ったものらしく、酒文化研究所の「酒文化論稿集」の一編として出てきました。酒文化研究所という公立のインスティチュートがあるのか、日本もなかなかやるじゃないかと思って調べると、酒のイベントなども仕掛ける株式会社でしたが……(笑)
串田さんによると、儀狄は、殷の前にあった中国最古の王朝である夏[か]にあって、初めて酒を造ったと伝えられている伝説的人物です。もっとも杜康という人とする説もあり、あるいは儀狄が発明し、杜康が改良したという説もあるそうです。
一方日本では、猿がつくる猿酒(ましら酒)から人間が学んで酒をつくり始めたということになっています。しかしこれは間違っていると思います。人間は猿の時代から酒を造っていた――これが正解です(笑)
いずれにせよ、儀狄にまつわるエピソードの方がずっとおもしろいですよ。串田さんによると……。
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