2020年4月14日火曜日

追悼 大林宣彦さん3



412日の『朝日新聞』に、映画評論家・監督の樋口尚文さんが「大林宣彦さんを悼む 監督ではなく『映画作家』だった」を寄稿しています。従来の「映画監督」は、自社の映画館で上映する商品としての映画を上々に仕上げる社内の「職人」だった。しかし大林さんの作品は、大林という強烈な「個」がつむぐ「詩」であって、劇場用映画のまねごとではなかった――樋口さんの指摘するとおりです。

しかし僕にとって、「CM界の巨匠」である大林さんの方が、思い出を呼び起こしてくれるんです。チャールズ・ブロンソンの「う~ん マンダム」は、モテタイナァという気持ちが結構あったころですから、チョットは丹頂さんに貢献したように思います。山口百恵・三浦友和の「グリコセシルチョコレート」も、高峰三枝子・上原謙の「国鉄フルムーン」も、「いいなぁ うらやましいなぁ」「あんな夫婦になりたいなぁ」と思って見ていました( ´艸`)

0 件のコメント:

コメントを投稿

静嘉堂文庫美術館「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」3

  江戸時代中期に活躍した肉筆浮世絵師・宮川長春の筆になる絶品です。長春は尾張宮川村に生まれ、これを姓にしたと伝えられています。いつのころか長春は江戸に出て、菱川派や懐月堂派、さらに伝統的な土佐派をも学んで、もっぱら肉筆に創造の場を特化しました。やがて豊麗なる肉筆美人画様式をもっ...