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2020年2月18日火曜日

静嘉堂文庫美術館WSと徳川景山の詩2


暮れなずむころ帰宅すれば、猫のひたいほどの庭の白梅が、いまを盛りと咲き誇り、馥郁とした香りを放っています。僕の前に住んでいた西尾さんが植え遺していってくれた銘木です。さっそくダイニングルームからガラス越しに眺めながら、銘酒「百年の孤独」を一杯やれば、あぁ至福のひと時!とはこのことかと、おのずと腑に落ちます。

いつもダイニングに置いてある渡部英喜さんの『漢詩歳時記』(新潮選書)を開けば、景山と号した徳川斉昭の七言絶句「弘道館に梅花を賞す」が載っています。

斉昭は江戸末期の名君とたたえられた水戸藩主です。弘道館を創設して文武を奨励、意欲的に藩政を改革するとともに、幕政を補佐しました。しかし、幕末の外交問題が紛糾するや、鎖国攘夷を主張する斉昭は井伊大老に疎まれて水戸永蟄居を命じられてしまいます。

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