2020年2月9日日曜日

静嘉堂文庫美術館「磁州窯と宋のやきもの」8


この「磁州窯と宋のやきもの」展にちなむ「館長おしゃべりトーク」は、担当する学芸員・山田正樹さんと相談のうえ、同じモチーフを扱う磁州窯と江戸絵画を一緒に映して、その吉祥的イメージを中心に口演することにしました。題して「めでたい絵 饒舌館長口演す――磁州窯発 江戸絵画行き――」。今回は57577の和歌調になっているところがミソです(!?)

磁州窯と江戸絵画といっても、両者の間に直接的関係なんて何もありません。江戸の画家が磁州窯を見ながら、あるいはそれをヒントに自分の絵を描いたなどということは、絶対にありません。なぜなら、磁州窯の学術的発掘が行なわれたのは1920年、それより早く盗掘が始まったとしても、近代に入ってからの話だからです。

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東京国立博物館「江戸☆大奥」4

しかし何かサブタイトルが欲しいですね !!  饒舌館長だったら、「徳川家光・鷹司孝子結婚 400 年記念」と銘打ちます。鷹司家から出た孝子が、のちの 3 代将軍家光と婚姻を結び正室になったのは 1625 年、今年はその 400 年という節目の年に当たっているからです。もっとも孝子...