三菱一号館美術館「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」<10月6日まで>
マリアノ・フォルチュニ(1871~1949)は、軽くてしなやかでシンプルなフォルムの<デルフォス>を創り出した天才的なデザイナーです。デルフォスは繊細なプリーツを縦に施した、レディーのためのシルク・ドレスで、フォルチュニはギリシア彫刻から霊感を得たそうです。確かによく似ていますが、僕はギリシア彫刻より、アール・デコとの強い親近性に興味を掻きたてられました。
デルフォスはコルセットを必要としない、着心地の好さとも相まって社会から迎えられ、フォルチュニは早くも20世紀初頭、服飾界の寵児となったと、カタログには書いてあります。しかし、コルセットは必要ないかもしれませんが、着る人自体の美しい体形は必要じゃ~ないかな?(笑)
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