2019年1月6日日曜日

謹賀新年6


後期高齢者であることを忘れて、僕が選ぶ№1は、「元旦」と同じく七言絶句の「夜直」です。夜直は宮中で宿直すること、王安石が都の汴京(現在の開封)にいたときの詩ですが、いつの作かは分からないそうです。

僕が東京国立文化財研究所につとめていたころ、セコムだったか、アルソックだったか、ともかくも警備会社が入るまで宿直がありました。大晦日に当たったときは、紅白歌合戦を見ながら独り酒、元旦に当たったときはヤケ酒(!?)――今では懐かしい思い出です。しかし、さすが王安石はすごい! 僕と違ってお酒なんか一滴も飲まず、こんな素晴らしい詩を吟じてしまうんです!! 「オマエと天下の王安石を比べたりするな!!!

 金の炉に香 燃え尽くも 時報の太鼓にゃ余韻あり

 波打つ微風 闇に乗り 吹くたび春寒つのりたり

 だが春の気配なまめいて 眠ることさえ出来ぬ俺

 傾く月に花の影 欄干[おばしま]までもせり上がる

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

金子啓明『古代一木彫像の謎』6

本来タケも東南アジアの原産で、それが中国にもたらされたものと考えられています。タケのことを英語で「バンブー」といいますが、これはタケを祭祀などで燃やす習慣のあった東南アジアで、その破裂音を聞いた欧米人が、これをその名称に用いたものであると、どこかで読んだ記憶があります。 ...