2018年7月7日土曜日

優先席22


もう一つ、優先席問題を取り上げると、必ず出てくるのが「拒否」の問題です。優先席だったか、普通席だったか、若者が立ち上がって老人に席を譲ったところ、「俺はまだそんな歳じゃない!!」と逆に怒られたという投書を読んだことがあります。

いまは僕も譲られる側ですが、若いころは席を譲ったこともあります。さすがにどやされた経験はありませんが、「いえいえ、結構です」「すぐ降りますから」といって好意を無視したり、「ありがとう」というものの座ろうとしない老人は確かにいました。

そのときの居たたまれない気持ちといえば大袈裟ですが、バツの悪さといったら、例えようがありません。周りの人がみんな、僕の偽善を見透かして、せせら笑っているように感じられてくるのです。もちろん、「何という親切な青年なんだろう。ぜひ娘の婿にしたい」と感嘆してほしかったわけじゃありませんが、まったく逆の結果になるのです。

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