2017年4月4日火曜日

五山文学の春1


 五山文学が中世を象徴する文学であることは、何となく知っていました。島田修二郎先生と入矢義高先生が監修された『禅林画賛 中世水墨画を読む』(毎日新聞社 1987年)も書架に収めてありました。

『趣味の水墨画』から『月刊水墨画』へと連載した「河野元昭が選ぶ水墨画50選」に、藤田美術館所蔵の「柴門新月図」を取り上げ、解説を書いちゃったこともあります。

しかし、五山詩をちゃんと読む機会がまったくないまま、ずっと過ごしてきてしまいました。ところが、京都美術工芸大学最後の仕事として、教養科目「技芸と文学(Arts and Literature)」を担当しなければならばいハメになりました。

しかも時間割の都合で、セメスター15回分を、4日間の集中講義でやらなければならないことになってしまいました。73歳ともなると、果たして完走できるかどうか、それがまず心配になってきましたが、何とかゴールまでたどり着くことができました。 

そのうちの1回は、ぜひ五山文学についてしゃべりたいと思い、先に挙げた「柴門新月図」の解説を再録した簡単なレジメを作りました。エコを考えて――というよりも省エネを考えて、ブログにそのレジメをアップし、必要な学生だけハードコピーを作るように伝えました。

このような次第で、よく分からないまましゃべったことが何か申し訳ないような気持ちになり、そのあと入矢義高先生が校注を施した「新日本古典文学大系」版の『五山文学集』を初めから読んでみることにしました。

本来なら上村観光の『五山文学全集』や、玉村竹二先生の『五山文学新集』を参照すべきでしょうが、もちろんそんな大部のシリーズなど持っていません。
 
*これは前ブログにアップしたところですが、「饒舌館長」に「五山文学の春」を新しく連載するにあたり、再録することをお許しください。
 
 
 

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