荻生徂徠「春杪、義空師が将に西京の行有らんとし、留めて阿刺吉酒を恵まる。盛る所も亦た西洋の玉壷なり。二絶を作りて餞別し且つ謝す」
阿蘭陀オランダ国の阿刺吉酒アラキざけ ガラスの瓶は緑色
中身の酒は琥珀色こはくいろ 義空師からのプレゼント
楊やなぎをわがねて春風に 別れの詩うたを詠みました
楊の輪っかに君からの 甘露の酒を注ぎつつ……
北原白秋を思い出させるこの一首は、また中唐の詩人・李賀の「将進酒」とも共鳴しています。荒井・田口さんが指摘するところです。李賀の傑作賛酒詩はかつてアップしたことがあると思いますが、チョッとバージョンアップして再録することにしましょう。
李賀「将進酒」
瑠璃杯--酒は琥珀色
小さな樽から注がれる ワインは真紅のパールのよう
龍 煮て鳳凰 包み焼き 脂が涙のごと流る
絹の屏風と刺繍した 幕が閉じ込むよい香り
響く龍笛 鰐太鼓
明眸皓歯 柳腰 舞いつつ歌う美女の群れ
加えて春は真っ盛り 日は今まさに暮れんとし
乱れ散ってる桃の花 まるで真っ赤な雨のよう
君に勧めん一日中 ジャンジャカ飲んで酔いに酔え!!
かの劉伶りゅうれいも死んじゃえば 墓まで酒はやって来ず

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