戦後間もない1950~1954年、 日本橋高島屋の屋上には「たかちゃん」という1頭のゾウが暮らしていました。 上野動物園に引き取られるまでのわずか4年間――それは短い時間でしたが、敗戦から立ち上がろうとする日本にとって、その存在は決して小さなものではありませんでした。 賢くて優しく、芸達者だったたかちゃんは、多くの子どもたちに愛されました。
それにしても、なぜ、デパートの屋上にゾウなのか。 本展では、たかちゃんを起点に、ゾウという動物が日本社会でいかなる意味を与えられてきたのかをたどります。
日本にゾウはどのように現れたのでしょうか。 はじめは象牙でした。 ついで、ゾウに乗る普賢菩薩像や涅槃図によってゾウの姿が知られるようになります。 伊藤若冲や長沢 芦雪が描いたゾウはめでたい吉祥図でした。
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