墨竹図
まばらなところも密もある 緑さやけき竹林は
霞がかかり雨に濡れ 降りる白露 冷たいが
詩人の詩魂は年取れば 一層 熱く燃えるもの
酔いが醒めれば詩を吐いて 彫りつけるのだ竹幹に……
勿論、今日より見れば若干の 誤膠ある やも計り難からん。併し、試みに思え其の著述年代を。前者は大正三年、後者は昭和六年の發版にして、我國浮世繪研究の草創期に當れり。而も、風景版畫若しくは末期浮世繪の眞美に着目したるは、殆ど氏を以て嚆矢とす。縦令、纔かの誤認あると雖も、畢竟夫...
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