江戸・祇園南海「庚辰の夏、余 罪を南海に俟つ。鬱鬱として一室に居る。六月溽暑、中夜寝いねられず。因りて江都の旧游を思う」
「俺は男だ!!」――若きより 血気盛んで進取的
偉人になれるし学問も トップと自信に満ちていた
かの木門もくもんの才子には すごい豪傑多くいて
意気投合しねんごろに 心許して交わった
月夜に詩を詠み酒を酌む 宴うたげをしょっちゅう開いたし
春風はるかぜ受けて馬を駆り 花柳の巷ちまたを荒らしてた
剣を学ぶもたくさんの 敵を倒すにゃ程遠く
弓矢 習って七重ななえもの 鎧よろい射抜くと空威張り
かくして十年やったけど 一つもものにならぬまま
空しく一人の青白き インテリ生まれただけだった
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