それらでは、異国趣味が単なるあこがれや、何か程度の低い視覚のように扱われている感じがしました。それと異なる視点から、ジャポニスムを考えようとした論文もいくつかありましたが、それらはあまり研究者の関心を引いていないようでした。
しかしひるがえって考えてみると、中国文化に対する日本の眼差しには、つねに異国趣味が潜んでいたように思われます。僕自身の中国文化嗜好も、異国趣味以外のなにものでもないのです。
ヤジ「オマエの嗜好なんか、だれも聞いちゃ~いない!!!」
やがてジャポニスムも結局は、異国趣味だったのではないかという思いが徐々に強くなったので、それをテーマに書いたのが拙論「ジャポニスムの起因と原動力」でした。
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