チョッと読んだだけでは、よく分らないでしょう。美学というのは、かくも難しい学問なんです。じつは学生時代、編者である竹内敏雄先生の講義を受講しました――美術史専攻の学生は美学の単位が必須だったからです。しかしほとんど理解することができず、当然成績は「可」でした( ´艸`)
余談はともかく、『新潮世界美術辞典』にあるように、初め芸術社会学は社会学の一部門でした。つまり社会学者の仕事だったのです。しかし美術史研究者も、美術と社会の重要な関係に早くから気づいていたと思います。そのパイオニアはかのヤーコプ・ブルクハルトだったのではないでしょうか。「うまく隠れていた者こそ、いい生き方をした者だ」を人生のモットーとしたというブルクハルトが、それを実践しながら著わした名著があります。
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