ここに蚊や蚤――虫が登場することはきわめておもしろいと思います。それさえも殺してはならないというのです。つまり虫が生類憐みの令のシンボリックな生類になっているんです。虫といっても害虫ですから、それ以外の虫を殺すことは言うまでもなくご法度ということになります。
もっとも、茂睡の書き振りからみてこれは伝聞でしょう。しかも伊東淡路守閉門の理由は、妻がないのに妾に子を産ませたこととも、蚊を殺したことともいわれていたわけですから、後者が唯一無二の理由とは断定できません。
その キャプションは 伝狩野孝信筆としました。 土居次義先生 がこの裏面にあった「琴棋書画仙人図」 (米国・シアトル美術館蔵) とともに、 孝信 筆と推定されていた からです。 もっとも 『日本美術全集15<永徳と障壁画>』 出版 の直前に、小嵜善通さんが 狩野永徳の弟・...
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