ここに蚊や蚤――虫が登場することはきわめておもしろいと思います。それさえも殺してはならないというのです。つまり虫が生類憐みの令のシンボリックな生類になっているんです。虫といっても害虫ですから、それ以外の虫を殺すことは言うまでもなくご法度ということになります。
もっとも、茂睡の書き振りからみてこれは伝聞でしょう。しかも伊東淡路守閉門の理由は、妻がないのに妾に子を産ませたこととも、蚊を殺したことともいわれていたわけですから、後者が唯一無二の理由とは断定できません。
田村隆一「夢の中の逆夢」 詩は青春の文学だなんて後進国の 嘘 っ八だ 目がかすみ 耳が遠くなり 口からヨダレが たれてこなかったら 詩は生れない 詩の懐胎は消費人間の特権だ 文明のストックを喰いつぶせ
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