カタログには田中優子さんが「江戸の虫めづる文化」という素晴らしい随論を寄稿しています。田中さんは最後に、1851年ごろの制作と推定される春木南溟なんめいの「虫合戦図」(神戸市立博物館蔵)をあげ、かすかな虫の声に耳を傾けつつ、哀しみや恋心を詠った江戸時代が終り、戦争の近代が幕を開けることを、虫たちは予言しているようにみえると述べています。さすが田中さんはうまいオチを考えるなぁと、改めて感を深くします。
虫合戦といえば、思い出されるのは中国の闘○○トウチューチューです。○は虫偏に「曲」という字で、僕のワードでは出てきませんが、『諸橋大漢和辞典』にはチャンと載っていて、ミミズにあてています。
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