ところがこの字を重ねて○○と書くと、キリギリスとかカマキリになるらしいんです。これを北京人は○○児チューチュールとアール化して、つまり北京風になまって呼ぶようです。チャンと『諸橋大漢和辞典』にも立項され「北京人の好む蟲の一種。きりぎりすの類」と説明されています。
僕の書架には羅信耀著・藤井省三ほか訳『北京風俗大全 城壁と胡同の市民生活誌』(平凡社 1988年)が収まっています。1989年北京日本学研究センターに出かけるまえ本書を通読して、イッパシ北京通のような気分になったものでした(笑) そのなかに闘○○のことが詳しく書かれています。それによると、○○はキリギリスよりむしろコオロギに近いようですが、北京人はこれを闘わせて楽しんだようです。
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