しかし日本だって負けちゃ~いません。洒落たある飲み屋のトイレには、「急ぐとも心静かに手を添えて外にもらすな松茸の露」と水茎の跡もうるわしく書いてありました。さすが和歌の国日本だと、こちらの方は心底感心しました。
この和歌は詠み人知らずとされているようですが、一休禅師の詠であるという説を聞いたこともあります。作者はともかく、この「辻先生と行く敦煌の旅」の最中に、「松茸の露」のあとには「あわてしゃんすな そちゃけつの穴」と続くのだと教えてもらいました。誰から? それは有賀祥隆さんです。先に有賀さんから仏教美術について、朝夕たくさんのことを教えてもらったと書きましたが、決して専門分野には限らなかったんです(笑)
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