江天暮雪
(董其昌「画家霜景与烟景淆乱 余未有以易也 丁酉冬燕山道上乃始悟之題詩駅楼云」)
夜明けの角笛つのぶえ流れてく 柳の堤に寒々と
広がる林は真っ白で 枝垂しだれる枝もまばらなり
そこをトボトボ旅の人 かの邯鄲かんたんには行き着けぬ
霞かすみと霜のせいだろう 誰でも迷ってしまうはず
愛用する『能・狂言事典』(平凡社 1987年)から、「高砂」の「鑑賞」を引用することにしましょう。 編者のお一人である羽田昶さんは、能謡曲にまったく無知であった僕を親切に教導してくださった恩人です。 「光琳と能」「宗達と能」といった拙論をまとめることができたのも、ひとえに羽田さん...
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