白楽天「鏡を杯に換える」
珠たまで飾った鏡箱の 青銅鏡を取り出して
白玉杯と酒樽に 交換しようと思います
鏡に写る老醜を 避けることなどできないが
樽酒 一杯やるだけで 愁いの消える時もある
お茶は心の煩悶はんもんを 消すけど効果は高が知れ
萱草かんぞう憂いを忘れさす――しかし効くのが遅いのだ
酒の不思議な神速しんそくに それらはとても敵かなわない
わずか一杯それだけで 愁眉を開くお酒には……
もう一首、西胤俊承 せいいんしゅんじょう という相国寺の住職をつとめた禅僧の七言律詩 賛をアップすることにしましょう。興味深いことに、ここにも描いた画家に対する関心がうかがわれます。いや、関心というよりオマージュだといった方が正しいでしょう。となると、やはり描いた画家は、当時有名...
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