一方、埴輪の用途はよく判っておらず、さまざまな見解があります。死者を葬った区域を聖域として区画したという区画説、死者を守護し鎮魂したという呪術説、生前と同じように死後も生活に不便がないように制作したという霊界用具説、本葬のまえ棺に遺体を納めて仮に祭る殯もがり・あらきのさい用いたという殯説などです。定説と呼べるものはないようですが、埴輪が人の死や葬儀と密接に関係していたことは疑いありません。
明らかに唐三彩と通い合う性格が認められるでしょう。直接的影響関係はないと思いますが、我が国と中国の人が権力者や高位貴顕の死去にさいして同じようなことを考えたという事実が、とてもおもしろく感じられます。
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