去年『國華』1514号に、静嘉堂文庫美術館が所蔵する原在明筆「朝顔に双猫図」を紹介し、今年に入ってから「饒舌館長」にもアップしました。これも素晴らしいネコ絵ですが、兄の在正もこんなすぐれたネコ絵を描いているとなると、これは原派が得意とするモチーフ、一科の芸だったのかもしれません。お公家さんの四辻公説よつつじきんことが漢詩の賛を寄せていますので、またまた戯訳で……。
ネズミが稲の苗を食う ネコはソイツを追っ払う
無駄飯ばかりを食う人間 ネコに対して恥ずかしい!!
「斗酒なお辞さぬ益荒男のような力強さ」もそのはず、もともと酒器であったらしく、かの酒仙詩人・李白の字 あざな ・太白を借りて「太白尊」とも呼ばれました。「尊」とは「樽」と同じ意味で、お酒を入れる容器のことです。李白尊者という意味じゃ~ありません。 このような器形を吐魯瓶 ...
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