拙論は文字通り拙論ですが、チョット紹介させていただきたいと思います。これがないと、唐寅詩の戯訳紹介が唐突にすぎるからです――というのは口実かな( ´艸`)
安永6年(1777)、春泥舎召波の7回忌に当り、嗣子の維駒[これこま]は、父の遺句を集めて『春泥句集』を編集出版しました。召波は詩名を柳宏ともいう俳人にして漢詩人、与謝蕪村門下三傑の一人でした。その七言絶句「墨水泛舟」の戯訳を紹介しましょう。
大きな川に日は沈み 一面 夕波 果てしなく
渡し場あたりどこからか 三味線と歌 聞こえ来る
風に帆を張り痛快に 小舟に乗って行く十里
白髭明神しらひげみょうじん浅草寺 次々どんどん過ぎて行く
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