近藤さんは絵画における「形似」、つまり広い意味でのリアリズムについて、蘇東坡の五言詩「鄢陵[えんりょう]の王主簿の画く所の折枝[せっし]に書す」を引いて説明を始めています。かつて『秋山光和博士古稀記念 美術史論文集』に寄せた拙文「『写生』の源泉――中国――」で、僕も引用したことがあるとても重要な一首です。その戯訳をアップさせてもらいましょう。近藤さんの解釈とチョッと違うところもありますが……。
似てるかどうかで絵を決める――子どもの見方とおんなじだ
平仄だけで詩を作る――詩の何たるかを知らぬ人
詩と絵の理想は通底し 自然の巧みと清新さ
辺鸞[へんらん]の鳥 生意あり 趙昌の花は真なれど
君の双幅こまやかさ 簡潔性でまさってる
「チョット洒落てる‼」――「バカ言うな。あふれる春光 見えんのか‼」
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