ですからNHK青山文化センター講座の配布資料には「伝周文筆」としましたが、先の『室町画賛』では厳密に「筆者不詳」としてあります。アカデミックな意味では「筆者不詳」ですが、ずっと周文筆と言われてきわけですから、「伝周文筆」で構わないでしょう。もちろん「唐絵」展のキャプションは「伝周文筆」となっています。
詩画軸を美術館で鑑賞しようと場合、先の『室町画賛』を持って行けば話は別ですが、詩を読もうとしてもなかなか読めませんし、読めたとしても意味はほとんど分かりません。ですから詩画軸は感情移入をもって鑑賞するのがベストです。そもそも「江天遠意図」に着賛された11首を読んでみると、これら大岳周崇をはじめとする有名な禅僧も、みんな感情移入をもって画をながめ、詩を詠んでいることが分かります。
ヤジ「前には文人画も感情移入して見ろとかいって、ケムに巻いていたじゃないか!!」
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