2021年4月22日木曜日

府中市美術館「与謝蕪村」1

 

府中市美術館「与謝蕪村 『ぎこちない』を芸術にした画家」<59日まで>

 金子信久さんはきわめて意欲的な展覧会を連発して、府中市美術館にこのキューレーターありとして知られ、業界人はひとしなみに尊敬のまなざしで仰ぎ見ています。「私はこう考え、こう見たててこの展覧会を企画したので、見る人もそれにそって見てもらえたらうれしいなぁ!!」といったスタンスで、展覧会を構成している感じかな?

評価の決まった有名な画家やコレクション、国宝・重文などの指定品を並べてことたれりとする退嬰的態度を、金子さんはもっとも忌み嫌っているようです。

もちろんその考えが的を外している場合は、独善的展覧会となるわけですが、さすが長い間キューレーターとして第一線に立ち、直感を練磨してきた金子さんですから、キモを外すようなヘマはやるはずもありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...