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2021年2月16日火曜日

『國華』蕪村拙稿3


  最近、内山かおるさんが発表した論文はきわめて興味深く感じられます。蕪村が仰角で見た山の姿をそのまま描いた可能性に着眼し、実際に蕪村が目にした峨々たる山として妙義山を措定したのです。

蕪村の「峨嵋露頂図巻」は峨眉山や「峨眉山月歌」の詩意を描くと見えながら、実は日本の山である妙義山を描いている作品であるとしたのです。それがインスピレーションとなったと考えた方が、蕪村にふさわしいような気もしますが、この妙義山説によって、李白詩がもつ触媒としての意味は、かえって強まったように思われます。

「夜色楼台図」についても、十数年前重要な発見がありました。明代の詩人7人のアンソロジーに註解を加えた『七才詩集註解』があります。その和刻本に載る李攀龍の七言律詩「宗子相を懐う」に、「夜色楼台雪万家」という一句があり、蕪村はこれをそのまま巻頭に使って「夜色楼台図」を描いたのではないかという指摘でした。

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荻生徂徠「 同 に折楊柳を賦す 西の字」  今や宴 うたげ もたけなわだ 歌声 高く響かせよ  差しつ差され つ 義兄弟 心 浮き立ち爽快だ  柳の枝を折りわがね 旅立つ人はすでに発つ  渭城の西のまた西に かの陽関はあるのだぞ!!