2020年6月25日木曜日

美術館の未来を担う女性たち4



蔵屋さん――「女性に限らず、現場をつくってきた学芸員が館長に登用されるようになったのは重要だと思います」という発言に対して――私はただ学芸員がなればいいとも思いません。美術の知識だけで組織運営の知識がないと、方向を間違えかねない。美術に対する敬意と知識、経営的視点、労働環境整備の意識の3つが揃わないとトップは務まらないと思います。
今はそのどれか一つだけという人も多いので、自分たちはその3つを見てゆける人間になるべき。ディレクター像の刷新がまずあって、男性でも女性でも能力があればなればいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

三井記念美術館「円山応挙」5

 僕 は応挙写生図巻のなかにある兎の写生をあげて、応挙が写生をもとにこの作品を仕上げたこと、ここにも写生主義者応挙の制作態度がよく看取できること を指摘しました。しかしそれだけではなく、ここには文化的な 観念あるいは 伝統的 視覚も働いていたことを 加筆したのです 。   つまり...