2020年5月11日月曜日

テレサ・テン2



僕は東海大学の講師になったばかり、しかも専門は中国絵画じゃ~ありませんでしたが、どうしても参加したかった――というより、ともかくも一度海外に出てみたかったのです。台湾大学芸術研究所と故宮博物院で研修していた海老根聰郎さんに頼んで、招待状をせしめると同僚の彫刻家・小畠廣さんと一緒に羽田空港から飛び立ちました。

その時の750ページを越える分厚い報告書を書架から引っ張り出してきて、いまこの「饒舌館長」を書いているところです。1週間にわたるきわめて充実したシンポジウムで、日本からは鈴木敬先生と戸田禎佑さんが発表を行ないました。若き日の僕にとって、美術史的収穫が大きかったことは言うまでもありませんが、より一層深く想い出に残っているのは、このテレサ・テンなんです!!

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