2020年3月23日月曜日

荒井健・田口一郎『荻生徂徠全詩』1



荒井健・田口一郎訳注『荻生徂徠全詩』1<東洋文庫9002020

 荒井健さんは僕が尊敬して止まない中国文学研究者です。もう何度も「饒舌館長」に登場いただいていますね。紹介してくれたのは、これまたたびたび登場する、いまは亡き天羽直之さんです。あるとき飲みながら……

「僕が一番好きな漢詩人は李賀だ。荒井健訳注の『中国詩人選』の李賀は僕のバイブルだ」

「それじゃ~そのことを『國華清話会会報』に書いてよ。荒井さんはよく知っているから、こんど紹介してあげるよ」

さっそく僕が、「我が愛する詩人・李賀」というエッセーを書いて会報が出来上がると、天羽さんは荒井さんに送ってくれました。荒井さんが『中国詩人選』に選んだ74首につけたマイ戯訳も早く出来上がっていましたので、これも自己紹介をかねてお送りし、ご笑覧いただきました。
 
*本来なら「荒井先生」とお呼びすべきところですが、このブログでは、お元気な方は「さん」、鬼籍に入った方のみ「先生」とすることにしております。どうぞお許しくださいませ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日本台湾水墨作家交流展・第31回千墨会小品展6

    『陸游集』では3句目が「風林一葉下」となっていますが、蘇さんは「楓林一葉下」とされています。 詩中一点の朱といった感じ になりますが、 蘇さんがあえて 「 楓 」 にされたか、あるいは 「 楓 」 になっている版があるのでしょう。   少なくとも唐詩では、版により 字が ...