2019年11月27日水曜日

中国美術学院「歴史と絵画」4



貢布里希記念図書室のとなりが「高居翰記念図書室」になっています。高居翰? かのジェームズ・ケーヒル先生ですよ!! これまたケーヒル先生の手沢本が隙間なく並んでいます。もちろん日本語の本も少なくなく、僕が関係したものとしては、「饒舌館長」でもしばしば引用する『新潮世界美術辞典』がありました。

ヤジ「ただ『執筆者および編集協力者』に名前が出てくるだけのようなものを、麗々しくあげたりするな!!

ケーヒル先生は直接存じ上げる中国美術研究者でしたが、2014年に87歳でお亡くなりになりました。先生が『美術史』のために執筆した彭城百川・与謝蕪村論の編集を手伝わせていただいたこと、先生を歓迎するための宮津・山陰旅行に参加させてもらったこと、先生がコーディネーターをつとめた谷口シンポジウムに呼んでくださったことなどが、懐かしく思い出されます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...